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大気汚染下の高雄マラソン、環境保護団体が中止訴え


ニュース 社会 作成日:2015年3月5日_記事番号:T00055668

大気汚染下の高雄マラソン、環境保護団体が中止訴え

 黄砂飛来でPM2.5(微小粒子状物質)濃度が上昇する中、8日予定の高雄国際マラソン開催を中止するよう環境保護団体が訴えている。5日付自由時報が報じた。


高雄85大楼がかすんで見える。高雄市政府環境保護局(環保局)はマスクを着用し、外出を減らすよう呼び掛けた(4日=中央社)

 高雄市では4日、12の観測所のうち美濃を除く11カ所で空気質が基準値を上回り、濃度が最高だった復興観測所は125マイクログラムを観測した。

 環境保護団体の地球公民基金会は、高雄の秋、冬、春は空気の質が悪いので、マラソンなど屋外スポーツ競技に適していないと指摘。昨年も高雄市政府に対し、開催時期の変更を提言したが、受け入れられなかったと説明した。

 高雄市政府体育処の周明鎮副処長は、開催時期の変更を検討したが、マラソンは気温20度以下が適当な上、元宵節(旧暦1月15日)のランタンフェスティバルの時期に開催する方が高雄観光アピールに有効と判断したと説明した。

 一方、高雄市立大同医院家庭医学科の蔡恵如主治医師は、昨年秋から高雄の空気の質はひどい上、粒子状物質の肺胞沈着率は屋外活動が最も高く、気管支炎、ぜんそく、心血管疾病の罹患(りかん)率が高まり、長期的な累積はがんの原因になり得ると警鐘を鳴らした。