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政治の不安定、ネガティブ格付けの最大要素


ニュース その他分野 作成日:2008年2月19日_記事番号:T00005567

政治の不安定、ネガティブ格付けの最大要素

 
 大手格付け会社、スタンダード&プアーズ(S&P)のソブリン格付け担当の幹部アナリスト、デビッド・ベアーズ氏は18日、台湾のソブリン格付けが「ネガティブ」に据え置かれている理由として、「政治の不安定が最大のマイナス要素」という見方を明らかにした。その上で、「総統選の国民党、民進党の両候補者は、中台関係の限界ラインを越えようとしてはならない。中国当局の怒りを買えば台湾海峡の安定が損なわれ、台湾のソブリン格付けは直ちに引き下げられる」と警告を発した。

 台湾の短期ソブリン格付けはAA-/A-1+で、2004年以降で最も低い状況にある。S&Pがアジア太平洋地区で格付け対象としている22カ国・地域のうち、ネガティブ評価は台湾とフィジーのみだ。ベアーズ氏はまた、世界経済の減速は台湾経済に一定の悪影響を及ぼすという見方も示した。19日付工商時報が報じた。