ニュース 政治 作成日:2015年3月5日_記事番号:T00055672
中国の習近平国家主席は4日、中台が「一つの中国」の原則を堅持しつつ、各自異なる解釈を取ること(一中各表)を容認するとした「1992年の共通認識」(92共識)について、「両岸(中台)が政治的な相互信頼を形成する上で、かけがえのない重要な働きをする」と述べ、あくまで92共識を中台交流の前提条件としていく姿勢を改めて示した。5日付中国時報などが報じた。
今回の発言は、柯文哲台北市長が「中台に共通認識は存在しない」と発言するなど、台湾側で「脱92共識」の動きが表面化していることをけん制したとみられる。
習主席は第12期政治協商会議全国委員会(全国政協)第3回会議に中国の「8大民主党派」の一角である中国国民党革命委員会(民革)、台湾民主自治同盟(台盟)と台湾人による同郷会組織、中華全国台湾同胞聯誼会(台聯)の委員が出席したのに合わせ、委員らの会合を訪れ、「92共識の核心は大陸と台湾が一つの中国に属することであり、それさえ満たされれば、台湾のいかなる政党や団体が大陸と交流することに障害は存在しない」と述べた。
習主席はさらに、堅持すべき方針として、▽平和的発展の道を歩む▽共通の政治的基礎▽両岸同胞の福祉を図る▽民族復興を実現する──の4点を挙げたほか、台湾独立に断固反対する姿勢を強調した。
民進党、「両岸関係の維持を」
これに対し民進党の鄭運鵬広報担当は同日夜、「両岸関係の平和と安定の維持は、現在の両岸人民の期待に沿ったもので、国際社会が望むものだ」とした上で、「両岸交流は台湾の主権、安全を傷つけるものであってはならず、台湾の自由、自主、開放的な生活方式を確保できるものでなければならない。台湾内部の共通認識づくりを積極的に進め、両岸対話の基礎とすべきだ」と主張した。ただ、「92共識」をめぐる習主席の発言には直接言及しなかった。
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