ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年3月5日_記事番号:T00055687
中国鋼鉄(CSC)の鄒若斉董事長は4日、鉄鋼需要は弱まっていないが、中国の供給過剰、およびロシア、ウクライナの通貨安で世界の鉄鋼価格が大幅に下落しており、下半期の見通しは不透明だと語った。5日付工商時報が報じた。
鄒董事長は、CSCが先週、4~5月の台湾域内向け価格を平均5.2%、1トン当たり1,008台湾元(約3,800円)引き下げたが、圧延メーカーだけは下げ幅が不十分と反応したと指摘した。中国、ロシアメーカーの大幅値下げによる競争激化が原因だ。
中国の1月の鋼材輸出量は1,000万トン以上で、ロシア、ウクライナも通貨安で輸出価格が下がり、輸出量を増やした。これにより、韓国や日本などのアジアメーカーも追随値下げを迫られ、市場相場が混乱している。
一方鄒董事長は、中国政府は公共工事に8,000億元を投じる予定で、鉄鋼需要が期待できると指摘した。
なお、CSCと傘下の中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)を合わせた2月の台湾域内向け、輸出向け鉄鋼製品出荷量は89万4,000トンと目標通りだった。春節(旧正月、2015年は2月19日)明けから川下メーカーの再稼働で需要が強まっており、3月の出荷量は108万トンに達する見通しだ。
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