ニュース 金融 作成日:2015年3月6日_記事番号:T00055705
政府系金融持ち株会社の兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)の蔡友才董事長は5日、記者会見で「業界12位の銀行と業界5位の生命保険会社と合併交渉を進めているが、合意には至っていない。交渉は続いている」と述べた。具体的な社名の言及はなかったが、消息筋は彰化銀行と南山人寿保険を指した発言だと指摘した。6日付工商時報が伝えた。
兆豊金は昨年の段階で彰化銀と南山人寿を買収目標に定め、株式交換による合併を目指しているという。兆豊金の試算によると、合併が実現すれば、総資産は2倍以上の7兆5,000億台湾元(約28兆6,000億円)に膨らむ。
蔡董事長は保険会社の買収に高い関心を示した。国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)や富邦金融控股のような、銀行と保険の二本柱による金融グループ構築が狙いだ。
ただ、兆豊金が南山人寿を合併し、南山人寿の親会社である潤成投資控股が南山人寿株を兆豊金株に転換したとしても、金融監督管理委員会(金管会)は当初の規定通り、2021年8月までは売却を認めない方針だ。
南山人寿は、潤泰集団(RUENTEX)と宝成国際集団の合弁による投資会社、潤成投資控股が2011年に経営権をAIGから取得。この際、潤成は長期経営を担保するため、取得した南山の株式を10年間信託し、金管会の同意なしに株式を売却できない。
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