台湾からトルコへの工作機械輸出額が昨年２億200万米ドルに達し、同国が国・地域別輸出額で３位に浮上する中、中華民国対外貿易発展協会（外貿協会、TAITRA）は５日、トルコ工作機械産業ビジネス協会（ＴＩＡＤ）と協力覚書（ＭＯＵ）を結んだ。台湾はトルコの工作機械の最大輸出先でもあり、双方は今後、協力関係をさらに強化する方針だ。６日付工商時報などが報じた。
ＴＩＡＤのガムシズ理事長は、ドイツ、イタリア、韓国などはトルコへの工作機械輸出でゼロ関税を享受し、特にドイツの工作機械メーカーは４年間金利免除の中長期融資を受けており、台湾業者に不利になっていると指摘。その上で、台湾は少なくとも２年間、金利５％以下の融資を工作機械業界に提供するよう提案した。これに対しTAITRAの葉明水副秘書長は、中国輸出入銀行（輸銀）に工作業界への貸付条件の緩和と規模拡大を働き掛けると表明した。
TAITRAはまた、2017年の次回の台北国際工具機展（台北インターナショナル・マシン・ツール・ショー、TIMTOS）で、トルコ側に専用ブースを設けるよう提案した。
