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経営破たんの遠東航空、隠れ債務20億元か


ニュース 運輸 作成日:2008年2月19日_記事番号:T00005572

経営破たんの遠東航空、隠れ債務20億元か

 
 会社更生手続きに入った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)をめぐり、債権銀行関係者は18日、これまでに明らかになっている50億台湾元(約170億円)余りの債務のほか、20億元の隠れ債務があると指摘した。19日付工商時報が伝えた。

 債権銀行の説明によれば、遠東航空には他社にいったん売却した後で、リースバックして使用している資産が少なくない。このため、名義上の債権者は資産の取得者だが、遠東航空が支払っているリース料が債務償還の財源となっているため、リース料の支払いが滞れば不良債権化する恐れがあるという。債権銀行は遠東航空側に隠れ債務の規模を明確にするように圧力をかけている。問題の資産売却先も子会社や提携業者が多いため、債権回収は難航する可能性が高まっている。

 遠東航空は18日までに債権銀行に昨年の決算書類を提出すると確約していたが、遠東航空側が秘密保持協定の締結を求めたため、依然として提出を受けられずにいるという。

 一方、交通部民用航空局は18日、遠東航空が滞納している着陸料など4,000万元の支払い期限を繰り延べることを決めた。