ニュース 電子 作成日:2015年3月9日_記事番号:T00055751
パソコン大手、華碩電脳(ASUS)は9日、スマートフォン、ZenFone2を台湾で発売した。低価格戦略が奏功したZenFoneの2代目機種で、東南アジア、インドなどで相次いで発売する予定だ。施崇棠董事長は同日、今年の公式スマホ出荷目標は2,500万台と表明したが、社内では3,000万台以上との数字を打ち出しているとされ、世界10位入りを視野に入れる。9日付電子時報などが報じた。
ZenFone2は全家便利商店(台湾ファミリーマート)でも9日午後4時から発売する(9日=中央社)
同社は9日午後3時から台北市で、2,000人を集めてZenFone2の体験イベントを実施した。5.5インチ、4GB(ギガバイト)メモリ(RAM)搭載の最上位機種は8,990台湾元(約3万4,000円)と、初代機種で最も高い7,990元より1,000元高くした。同機種のみ4月に発売する。他の5.5インチ2機種、5インチの入門機は6,990、5,990、4,990元。
外電によると、最上位機種は海外での予約販売価格が439米ドルとZenFoneシリーズの過去最高価格で、同社のミドル~ハイエンド機種に対する消費者の受容度を占う試金石となる。一方、入門機は199米ドルで初代機種と同水準のため、格安スマホブーム再燃の火付け役となるかが注目点だ。
ZenFone2は台湾に続き、香港、シンガポール、中国、フランスで発売し、4月には東南アジア4カ国、インド、米国で、5月までに日本で、6月にはブラジルで販売を開始する。和碩聯合科技(ペガトロン)が受託生産し、月産能力は3月の50万台から4月に100万台、第2四半期に200万~300万台に引き上げる。
出荷増で赤字脱却へ
ZenFoneが好評を博し、同社の昨年のスマホ出荷台数は過去最高の850万台に上ったものの、スマホ事業は依然30億元近い赤字だった。損益分岐点は年間1,200万台。沈振来執行長は以前、昨年9月以降、損失が大幅に減少しており、第4四半期は損益均衡だったため、今年は「規模の経済」で黒字化が確実だと述べている。
一方、昨年下半期の為替損失は10億元に上った。ユーロは昨年以来2割以上下落し、直近では11年半ぶりの安値を付けており、ASUSはこれを受けて最近、スマホ、ノートPC、マザーボードなど全製品の価格を5~10%引き上げた。
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