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「陳前総統に建設業界が巨額献金」、民進党広報発言が波紋


ニュース 政治 作成日:2015年3月10日_記事番号:T00055754

「陳前総統に建設業界が巨額献金」、民進党広報発言が波紋

 野党民進党の広報担当、徐佳青氏(台北市議)が春節(旧正月)前に訪米した際、ダラスの台湾系移民団体で講演し、陳水扁前総統が建設業界から数十億台湾元(1元=約3.85円)の献金を受けていたと発言したことが波紋を広げている。徐氏は9日、広報担当を辞任した。10日付蘋果日報などが伝えた。


陳水扁前総統の長男、陳致中氏(左)は9日、証拠もない発言は公平性に欠けると指摘した(9日=中央社)

 徐氏は「陳前総統の(汚職)事件からかなりたってから、大物経営者に聞いた話だが、陳前総統が建設業界の経営者数十人が集まる部屋を訪ねたことがあり、それぞれ3,000万元、5,000万元というふうに資金を出した。並べてみると数十億元になった」などと発言したとされる。その上で、徐氏は「陳前総統には貢献があるが、一族が犯した過ちを見過ごしてはならない」と指摘したという。

 徐氏は党を通じ声明を発表し、「プライベートな日程と発言であり、民進党広報としての発言ではない」と釈明した。民進党の蔡英文主席は「確認をせずに伝聞内容を語ったことは確かに不適切だった」として、徐氏の辞意を受け入れた。

 民進党の鄭運鵬広報担当は「党中央は事前に把握しておらず、党中央を代表した発言ではない」と一線を画した。

 陳前総統の医療陣によると、陳前総統は「事実無根だ」と興奮した様子で反論したという。