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台湾スチレンモノマー、星メーカーの稼働停止で恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2008年2月19日_記事番号:T00005580

台湾スチレンモノマー、星メーカーの稼働停止で恩恵

 
 シンガポールのスチレンモノマー(SM)大手、エルバ・イースタン社工場が先週、突然稼働を停止し、さらに4~5月はアジア地区のSM工場の年度補修時期に当たるため、SM価格が値上がりするとの観測から、台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー)および国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)の株価が18日、大きく値上がりした。19日付工商時報が伝えた。

 消息筋によると、先週12日、シンガポールのジュロン島にあるエルバ社のSMおよびプロピレン・オキシド(PO)工場が故障により稼働停止となった。市場では復旧に1週間前後かかると見ているが、今のところ生産を再開したとのニュースは出ていない。年同工場の年産量はSMが55万トン、POが25万トン。

 SMの原料となるベンゼンのアジア地区での価格は先週に比べ1トン当り20米ドル上昇して、1,085~1,090米ドルとなっており、SM価格も1トン当り10米ドル上昇して、1,365~1,370米ドルとなっている。

 また市場では、中国での雪害の影響から今後、プラスチック化学製品の需要が高まるとみており、SM価格もさらに上昇するとみている。