国民党関係者は11日、同党の朱立倫主席（新北市長）が近く行われるとみられる中国共産党との「第10回国共フォーラム」に出席し、中国の習近平国家主席（共産党総書記）と政党トップの立場で会談する方針を固めたことを明らかにした。同方針には馬英九総統も支持を表明したもようだ。12日付蘋果日報が伝えた。
国民党関係者は、新北市議会の代表質問が終了後、国民党の総統選出馬候補が決定する前の今年５～６月が訪中に最も適した時期だとの認識を示した。
朱主席は就任後、国共フォーラムに出席するかどうかを明らかにしていなかったが、このほど香港訪問時に「国民党主席が大陸（中国）を訪れ、国共フォーラムに出席するのは自然なことだ」と発言。中国国務院台湾事務弁公室（国台弁）も歓迎の意向を示していた。
国共両党のトップ会談は、国民党の連戦主席と共産党の胡錦濤総書記（いずれも当時）が2005年に会談した前例がある。
