ニュース 石油・化学 作成日:2015年3月12日_記事番号:T00055831
台湾中油(CPC)の大林プラント(高雄市小港区)で11日、配管の継ぎ手部分の隙間をふさぐガスケットと呼ばれる部品の交換中、大量のプロピレンが漏れる事故があった。CPCは事故発生の事実を自主的に行政に通報せず、対応に批判が集まっている。12日付聯合報が伝えた。
消防車の放水でプロピレンの濃度を下げ、災害を防いだ(11日=中央社)
現場は中林路と沿海四路の交差点付近で、3時間余りの間にプロピレン690キログラムが漏れ、周辺には刺激臭が漂った。プロピレンは可燃性が高いため、周辺の道路は午前10時から正午まで通行止めとなった。ただ、風向きの関係で、プロピレンは住宅地方向には広がらなかった。
高雄市政府環境保護局(環保局)は、重大な汚染が発生したとして、空気汚染防制法(大気汚染防止法)に基づき、CPCに罰金100万台湾元(約380万円)の処分を下した。
CPCは作業手順に問題がなかったかどうか、事故当時の状況を調べている。
高雄市の丁允恭新聞局長(広報局長)は「CPCが速やかに市政府に通報を行わなかったことは残念だ。昨年の大規模ガス爆発でも事故当夜、化学物質が漏れた事実を隠した。非常時の情報が隠されるのでは、人命を軽視していると疑われかねない」と批判した。
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