ニュース 社会 作成日:2015年3月17日_記事番号:T00055894
台北市郊外に位置する陽明山系の山中には、サファイア色をした透明な湧き水が出る場所があり、知る人ぞ知る名所となっている。年に1度開かれる「天母水道祭」の時にだけ一般に公開されているが、きょう(17日)開催された今年の水道祭では午前8時から正午までの時間限定ながら、参観者が「サファイア水」の滋味を味わえるよう、飲み場が初めて設置された。
この湧き水が出る「陽明山第三水源」は台北市北投区・紗帽山の南側に位置し、日本統治時代の1932年に台湾で2番目の飲料用水道として建設され、現在では市によって古跡に指定されている「草山水道系統」の一部を成す。
水源地の地下の粘土層、砂利層によってろ過された湧き水は水質に優れ、鉱物の含有量も飲用に適しており、台湾でも有数の名水として知られている。
「天母水道祭」は地元の住民や小中学校の児童・生徒が自発的に始めた催しで、現在では水資源の大切さをアピールする市の重要イベントに成長している。その水道祭では毎年、美しいサファイア水を見たいという市民のため、水道の内部を公開しているが、人気が高く、数秒で制限人数に達してしまうそうだ。
こうした中、台北自来水事業処(水道公社)は今年の水道祭でこの名水のおいしさを市民に生で味わってもらおうと、水飲み場の設置を決めた。
今回の試飲は半日限定だが、陳錦祥・同事業処長によると、3月末までに市内の公共施設17カ所、年内に50カ所の飲み場を設置する計画だ。
まだまだ「生水」を飲むのがためらわれる台湾で、天然の湧き水を口にできる貴重な場所として人気を呼ぶに違いない。
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