ニュース 社会 作成日:2015年3月18日_記事番号:T00055921
台湾ではトンネル工事で掘り出された石は「貫通石」と呼ばれ、これを枕元に置いておけば、「結婚できる」「子宝に恵まれる」「財が舞い込む」といった言い伝えがある。この言い伝えを実践した夫婦がこのほど、結婚15年目にして待望の子供を授かり、「うわさは本当だった」と話題になっている。
貫通石。配布イベントに参加したしゅうとめは当初、全く信用していなかったという(交通部公路総局リリースより)
彰化県に住むある夫婦は結婚して15年、子宝に恵まれず、これまで3度にわたり人工授精による妊娠を試みた他、東洋、西洋を問わずさまざまな民間処方に取り組んでみたものの効果はなかった。
医師からも「一生妊娠は無理かもしれない」と言われたが、それでも諦めきれない妻は名医を求めて台湾中を駆け回ったり、神のお告げを聞こうと頻繁に占いをするようになった。
そんな嫁の姿に心を痛めていたしゅうとめは昨年2月、「蘇花公路(省道台9線、宜蘭県蘇澳~花蓮)」改善計画における観音トンネル建設工事で出た「貫通石」の配布イベントにたまたま遭遇。息子夫婦のために2個を持ち帰った。
そして夫婦はその石を赤い封筒に入れ、ベッドの枕元と足元に置いたところ、なんとわずか2カ月後に妻の妊娠が発覚。一家を挙げて「奇跡だ」と喜んだそうだ。幸い、その後の経過も順調で、ついに今年2月9日、待ちに待った男児が誕生した。
なお観音トンネル工事では昨年2月と12月の2度にわたり、計1,500個の「貫通石」が配布されたが、これを求める人の列は200〜300メートルにも及び、人気の高さをうかがわせた。
蘇花改工程処の李宗仁副処長によると、観音トンネルの後続工事で今年末にも「貫通石」の配布を行う予定だそうだが、今回のニュースを受けて行列の長さはさらに伸びそうだ。
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