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自転車輸出の出足好調、1~2月9%増


ニュース その他製造 作成日:2015年3月19日_記事番号:T00055971

自転車輸出の出足好調、1~2月9%増

 自転車輸出業同業公会の理事長で自転車最大手の巨大機械工業(ジャイアントMFG)の羅祥安総経理は18日、今年1~2月の自転車輸出額は前年同期比9%増だったと説明し、台湾の自転車業界にとって「幸先の良いスタートが切れ、今年は良い1年になる」と期待感を示した。19日付蘋果日報などが報じた。


馬英九総統(中)は、台湾本土を1周する自転車専用道路(全長1,000キロメートル)が年内に完成し、自転車産業をさらに盛り上げると語った(18日=中央社)

 台湾の自転車生産量は世界4位、生産額で世界2位を誇る。昨年の自転車本体(電動アシスト自転車を除く)の輸出台数は初期統計で375万台、輸出額は17億2,100万米ドル。平均単価は2006年に200米ドルを突破して以降、年々上昇を続けており、昨年は前年比1.85%上昇の458.99米ドルと過去最高を更新した。10年比で54.84%増だった。

 羅総経理は世界貿易機関(WTO)に加盟する14カ国・地域で「環境物品に関する協定(EGA)」の対象商品が検討されており、台湾は自転車を推薦していると説明。実現すれば輸出額はさらに40億米ドル上乗せできると予測した。

ユーバイク仕様発売へ

 一方、羅総経理は今年の自転車市場の見通しについて、中国市場はかつてのような大幅成長の時代は終わりを告げ、競争が激化すると指摘。欧米、日韓市場は安定成長、米国も悪くないと語った。同社の通年売上高は過去最高を更新した昨年の602億台湾元からさらに5~10%増を見込む。証券会社は650億元を突破すると予測した。なお、台湾市場では、台北市などの公共レンタサイクル「Youbike(ユーバイク、微笑単車)」と同車種「Ur Bike」を一般消費者向けに6月にも発売する予定だ。販売価格は未定だが、1万6,800元(約6万4,000円)前後と予測されている。ユーバイク人気にあやかり、若者やレジャー、通勤などの需要を狙う。


「Ur Bike」は後輪のカバー部分に色鮮やかな赤や紫を配色した(18日=中央社)

 一方、美利達工業(メリダ)の曽崧柱董事長は、「中国市場は20~30年は成長が見込める」と語った。同社は今夏公開予定の香港映画「破風」に協賛しており、初めて映画のスポンサーになる。これを記念して劇中で使われた車種など4車種の発売を予定している。主力車種は2万元台に抑え、映画出演者のような若者をターゲットに、中台での販売増を狙う。

自転車展が開幕

 なお、毎年恒例の自転車および部品・アクセサリーなどの展示商談会「台北国際自転車展」が台北世界貿易センター・展覧大楼2階および南港展覧館で18日に開幕した。台湾内外の1,104社(3,307ブース)が出展している。最終日の21日は一般市民の入場も可能で入場料は1人200元だ。