鴻海科技集団（フォックスコン）は19日、中国・鄭州工場（河南省）において、同工場で生産しているアップルのスマートフォン「iPhone6」約5,000台が台湾籍のマネジャーによって盗まれたことを明らかにした。被害額は１億台湾元（約３億8,000万円）を超える。20日付 経済日報などが報じた。
犯人のマネジャー（帽子着用）は台湾からの出境を制限された（20日＝中央社）
鴻海は、同事件を内部の監視システムによって発見後、直ちに警察へ通報した。犯行に及んだ台湾籍のマネジャーは台湾へ戻ったところを検察に拘束され、背信、横領などの容疑で取り調べが行われた。マネジャーは19日、容疑を認め、保釈金50万元で保釈された。
なお、盗まれたiPhone6の行方について捜査が進められているとされるが、既に市場に流出した可能性が高いとみられる。
また主要顧客の製品が盗まれたことを重く見た鴻海の郭台銘（テリー・ゴウ）董事長は事件後、盗難を報告した従業員に対し、犯行が事実と認められた場合、5,000万元の賞金を提供する制度を策定したと伝えられている。
