市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの調査によると、３月下旬の液晶パネル価格が、液晶テレビ、液晶モニター、ノートパソコンの各用途向けでいずれも値下がりした。20日付工商時報が報じた。
テレビ用では、55インチ、65インチが３米ドル、32インチも需給反転で２米ドル下落した。39.5～43インチ、50インチは横ばいだった。中国で労働節（メーデー）連休の需要や政府による省エネルギー製品に対する補助金政策でテレビ販売拡大への期待感がある一方、テレビブランドはユーロや新興国通貨の下落で利益を減らしており、今後の販売意欲に影響してパネル需要のさらなる低下を招く恐れもある。
モニター用は、23インチ、23.6インチで0.2米ドル、27インチで0.1米ドル下落した。液晶モニターは第１四半期8.5％の出荷減に見舞われ、第２四半期も0.8％増と低い伸びにとどまるとみられる。モニター用パネルは需要低迷の上、在庫が高止まりしているため、広視野角機能などの新製品効果も限定的だ。
また、ノートＰＣ用では、11.6インチ、14インチ、17.3インチで0.2米ドル下落した。ノートＰＣは出荷量は第１四半期約18％減少し、第２四半期もノートＰＣブランド各社の新機種展開が鈍いため５～６％の伸びにとどまる見通しだ。
