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遠東航、中華航が役員引き上げ


ニュース 運輸 作成日:2008年2月20日_記事番号:T00005600

遠東航、中華航が役員引き上げ

 
 中華航空は19日、会社更生手続きに入った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)から役員を引き揚げると発表した。中華航空は債権処理の協議に向け、利害衝突を回避するのが目的と説明している。ただ、将来的な協力関係維持には含みを残した。20日付経済日報が伝えた。

 中華航空が役員を引き揚げたことで、取締役会には2人の欠員が生じたため、遠東航空は2カ月以内に株主総会で後任を選出する。

 中華航空は遠東航空に5.73%を出資している。中華航空は2006年の段階で既に8,500万台湾元(約2億9,000万円)の評価損を計上しているが、遠東航空の店頭上場が廃止されればさらに1億元余りの損失計上が避けられない見通しだ。

 遠東航空は18日、格安航空券サイト「易飛網」から航空券代金が期日までに入金されなかったため、2,500万元の追加不渡りが発生した。20日には台湾中油に対する燃料代金1,000万元の支払期限を迎える。

 遠東航空は15日に会社更生手続きの開始を裁判所に申請したが、書類不備が指摘されたため、19日までに資産や債権者のリストを追加提出した。これを受け、資産保全に向けた裁判所の命令が今週中にも下される見通しだ。