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2月の輸出受注、過去2年間で最低【図】


ニュース その他分野 作成日:2015年3月23日_記事番号:T00056013

2月の輸出受注、過去2年間で最低【図】

 経済部統計処が20日発表した2月の輸出受注額は前月比23.4%減、前年同月比2.7%減の298億9,000万米ドルで、過去2年間で最低を記録した。今年は春節(旧正月)の連休が2月後半と例年より遅く、林麗貞統計処長は、顧客が発注を1月に前倒しせず、3月に後ろ倒ししたためとの見方を示した。23日付工商時報が報じた。

 主要国・地域別では、中国向けが前年同月比8.1%減の70億6,000万米ドルで、全体と同様、過去2年間で最低となった。原油価格下落による化学品の受注額減少の他、電子部品業も、中国地場メーカーの台頭や、中国に進出している台湾企業の東南アジアへの生産移転によって受注減に陥っているとみられる。また、日本向けも前年同月比30.5%減の20億3,000万米ドルで、日本メーカーが中国・韓国メーカーとの競争で不利になり、消費性電子製品の生産を縮小または停止したことが影響しているとみられる。

 製品別の2月の輸出受注額は、機械が15億4,000万米ドルで、前年同月比4.0%増となった。米国の景気回復、中国での自動化設備需要の増加が寄与した。一方、基本金属は、中国鉄鋼メーカーの生産能力過剰による国際鉄鋼価格の下落で16.6%減の17億5,000万米ドルとなった。

 3月の輸出受注見通しについて林統計処長は、受注金額は2月を上回るものの、前年同月比では比較対象の前年の受注額が高かったため、2カ月連続でマイナス成長となる恐れがあると指摘した。