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TSMC16ナノ生産能力、アップル「A9」受注で大幅増強か【表】


ニュース 電子 作成日:2015年3月23日_記事番号:T00056025

TSMC16ナノ生産能力、アップル「A9」受注で大幅増強か【表】

 23日付経済日報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、アップルの次世代プロセッサー「A9」の受注見通しが大幅に増えたことから16ナノメートル立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスの生産能力を現在の月産5万枚から来年には9万7,000枚へ約2倍に増強することを計画しているとの観測が出ている。

 サプライチェーン関係者は「TSMCは最近、設備メーカーに対し、16ナノプロセス向けに早急に追加で設備を納入するよう要求した」と指摘。生産能力拡充スピードから見ると、アップルが同社に対する「A9」プロセッサーの発注比率を大幅に引き上げたことはほぼ確定的との見方を示した。

 これまでの観測では、「A9」の生産はTSMCが20%、サムスン電子が80%を受注するなどとされていたが、最新の情報ではTSMCの受注比率は30%以上とみられている。さらに経済日報は、次々世代の「A10」プロセッサーについて、TSMCが独占受注する可能性もあると伝えている。

 観測についてTSMCはメディアに対し「特定顧客および受注についてはコメントしない」と回答した。