ニュース 政治 作成日:2015年3月24日_記事番号:T00056032
23日に死去したシンガポールのリー・クアンユー(李光耀)元首相は、台湾の李登輝元総統と同じ1923年生まれで、アジアを代表する政治指導者として深い交流関係があった。24日付自由時報は両巨頭の波乱の外交史を振り返った。
リー・クアンユー元首相は、かつては中台関係の仲介役として積極的に動いた(中央社)
李元総統は88年、蒋経国元総統の死去に伴い総統に就任した。リー元首相は同年11月、李元総統にシンガポール訪問を求める書簡を送り、翌年3月に訪問が実現した。これは李元総統による「実務外交」の幕開けでもあった。
李元総統が中台関係の改善にかじを切ると、中国の楊尚昆国家主席(当時)はリー元首相を通じて李元総統に書簡を送り、93年に中台双方の窓口機関トップによる会談(辜汪会談)が実現した。
しかし、両者の関係は次第に冷え込んでいく。中台間の三通(通航、通商、通信の直接的往来)実現に向け、94年には台湾、中国、シンガポールによる合弁海運会社の設立構想が浮上したが、出資比率をめぐり交渉は決裂した。
その後は、「一つの中国」原則を支持するリー元首相との間で、統一問題をめぐる認識の溝も表面化し、両者の関係はさらに疎遠となった。
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