ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年3月24日_記事番号:T00056054
鴻海科技集団(フォックスコン)は23日、中国のインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)および高級車ディーラー大手、中国和諧汽車控股(チャイナ・ハーモニー・オート・ホールディング)と、モノのインターネット(IoT)およびスマート電気自動車(EV)に関する戦略提携枠組み協定を締結した。鴻海は昨年12月に和諧汽車に10%出資しており、今回の提携を通じて世界の自動車産業のスマート化の大波に乗りたい考えだ。24日付工商時報などが報じた。
鴻海によると、今後3社は河南省鄭州市で、共同の専門チームを立ち上げる。テンセントがIoT向けオープンプラットフォームを、鴻海がモバイル端末とスマート電気自動車を統合した設計と製造技術を提供し、高効率で省エネ、安全なスマート電気自動車を開発する。和諧汽車はハイクラス自動車の販売とサービスで優位性を持つと指摘した。
鴻海は、3社の提携はハードとソフト、バーチャルとリアルを統合したものとなり、各自の得意分野を持ち寄って斬新なビジネスモデルや製品を生み出すと強調した。同時に、新世代のスマート電気自動車によって、環境関連企業の生態系とサプライチェーンを向上させると説明した。
鴻海グループはこれまでに、傘下の乙盛精密工業(ESON)、群創光電(イノラックス)、訊芯科技控股が電気自動車向けに参入している。郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が以前発言した、50万台湾元(約190万円)で購入できる「中国版テスラモーターズ」の登場も近そうだ。
車載用IC、2割成長へ
阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)、楽視網信息技術(Letv)が自動車メーカーとの提携を発表するなど、自動車以外のメーカーもスマートカー市場への参入が相次いでいる。
半導体業界の市場調査会社、ICインサイツの予測によると、今年のIC市場成長率は7%で、特に車載用ICは20%と高い伸びが見込まれている。14〜19年の年平均成長率(CAGR)予測は6.5%と、今後5年、最も高い伸びが続く見通しだ。一方、IC市場全体に占める車載用ICの割合は今年8%まで拡大するが、19年になっても10%に届かない予測だ。
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