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台湾・中国製ステンレス鋼板、EUが臨時反ダンピング関税【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年3月26日_記事番号:T00056105

台湾・中国製ステンレス鋼板、EUが臨時反ダンピング関税【表】

 欧州連合(EU)はきょう26日より、台湾と中国製のステンレス冷延鋼板について、反ダンピング(不当廉売)関税を適用する。税率は台湾製が10.9~12%、中国製が24.3~25.2%。期間は最終調査結果がまとまる見通しの9月26日まで。26日付工商時報などが報じた。

 台湾各社への税率は唐栄鉄工廠、燁聯鋼鉄(YUSCOステンレス・スチール)、結進材料科技、遠龍不銹鋼が10.9%、嘉発実業工廠およびその他のメーカーは12%だった。

 これに対し、唐栄鉄工廠とYUSCOは「軽視できない」との見方を示し、対策を検討すると説明した。

 経済部はEUの発表を受け、在外機関を通じ情報を収集し動向を注視すると説明。経済部国際貿易局は各社に対し、最終的に低税率で済むよう、欧州委員会貿易総局に意見書を提出するよう呼び掛けた。

 なお、税関の統計によると昨年の台湾からEUへのステンレス輸出は6億1,107万米ドルで、台湾ステンレス輸出全体の32.13%を占め台湾にとって最大の輸出先となっている。一方、欧州にとっても台湾からの輸入シェアは2013年は5.1%で最大の輸入元だ。