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エイサー、3年連続赤字から脱出


ニュース 電子 作成日:2015年3月26日_記事番号:T00056109

エイサー、3年連続赤字から脱出

 パソコン大手、宏碁(エイサー)が25日発表した2014年純利益は17億9,100万台湾元(約68億円)で、3年連続の赤字からようやく脱出した。連結売上高は前年比8.5%減の3,296億8,400万元だった。26日付工商時報が報じた。

 エイサーは11年に赤字に転落し、13年損失は資本金の3分の2に当たる205億1,900万元まで拡大した。業績不振を受け、8年にわたり同社をけん引してきた王振堂董事長兼執行長が引責辞任。14年1月、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)での幹部経験が買われた陳俊聖(ジェイソン・チェン)氏が世界総裁兼執行長の座に就いた。

 陳総裁は事業再編、製品ラインアップの絞り込み、出荷台数・市場シェアより利益重視の戦略が奏功した。同社の14年世界PC出荷台数は前年比1.6%減と、上位5社のうち唯一のマイナス成長となったが、粗利益率は過去15年で2番目に高い8.78%(前年比2.52ポイント上昇)まで上昇した。

 陳総裁は昨年の就任会見で「赤字脱出、実力発揮、価値創造」を宣言しており、わずか1年で赤字脱出に成功した。今年の見通しについては、昨年安定したPC事業は引き続き成長が見込めると説明。昨年は消極的な戦略をとった出荷台数、市場シェアについては、昨年より積極化すると語った。