ニュース 社会 作成日:2015年3月27日_記事番号:T00056118
自分のスマートフォンをなくした男性が警察に届け出たものの、約2カ月が経過しても見つかったとの連絡がない中、スマホの機能を通じて自ら捜査に乗り出したところ、わずか1時間ほどで愛機を見つけ出してしまった。
昨年12月、台南旅行に出掛けた台北市在住の男性は、台湾高速鉄路(高鉄)駅の送迎バスに、自分のスマホ「HTC バタフライS」を置き忘れてしまった。
すぐに見つけ出すことはできず、そのまま台北に戻るしかなかったが、自宅に帰ってパソコンを開いてみると、なんと、なくしたスマホで撮影された写真がクラウド上にアップロードされていた。ちなみに写真には拾得者の顔や自宅らしきものが写っていた。
男性は、拾得物横領事件として警察に通報し、証拠としてアップロードされた写真を提出した。これを受けて台南警察は2月初め、製造番号(IMEI)によるスマホ追跡に対する許可を検察に求めたが、「通信の保障および監察法」に触れるとして認められず、捜査は困難な状況に陥った。
しかし程なくして男性は、写真に全地球測位システム(GPS)情報が含まれていることを発見し、スマホを拾った人物の居住地を10平方メートル以内まで絞り込むことに成功。再度、警察に協力を依頼した。ところが落とし主の男性には2カ月近くたってもスマホ発見の朗報は届かず、警察からは相変わらず「法律上、捜査は難しい」との説明が返ってくるばかりだった。
しびれを切らした落とし主は今月23日、自ら台南に乗り込み、写真に写り込んだ景色を基にわずか1時間足らずで犯人の住居を探し当てた。そこへ偶然、写真に写っていた人物が出てきたため、「私のスマホを拾わなかったか」と尋ねたところ、「一昨日、警察に届けた」との返事が返ってきた。
「こんなに簡単に見つけられるのに警察は何をやっていたのか」と憤る落とし主に対し、捜査を担当した台南市警察局帰仁分局の劉怡宗副局長は「彼は運が良かっただけ」と反論しているが、市民からは法律を言い訳に捜査の手を抜いていたとの批判の声が出ている。
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