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魏応交氏が台湾スター董事長辞任、売却価格の意見不一致か


ニュース 電子 作成日:2015年3月30日_記事番号:T00056164

魏応交氏が台湾スター董事長辞任、売却価格の意見不一致か

 頂新国際集団傘下の新興通信キャリア、台湾之星移動電信(台湾スターテレコム)は27日の董事会で、頂新集団を率いる魏4兄弟の次男、魏応交氏が董事長を辞任し、後任として「台北101」の運営会社、台北金融大楼の董事を務める趙国帥氏が就任することを決議した。魏応交氏の辞任は、価格が低ければ台湾スターを売却しないと主張する長男の魏応州氏と意見が合わなかったためとされる。28日付工商時報などが報じた。

 趙国帥氏は、かつて中華航空(チャイナエアライン)の董事長を務めた人物で、魏一族と交流が深いとされる。市場の観測では、魏応交氏が台湾スターの経営から手を引いた後は、魏応州氏が主導権を握るとみられている。

 魏応州氏は台湾スターを1株当たり10~20台湾元、少なくとも180億元(約690億円)以上でないと売らない考えのようだ。通信キャリア大手、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)が全株式を取得し、買収するとの観測が浮上しているが、遠伝は1株当たり8.8元、総額120億~150億元での買収を提示したとされる。

 台湾スターの株式は現在、頂新集団が50.1%を保有し、残り48%を中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)、国泰金融控股などが保有している。