ニュース 社会 作成日:2015年3月31日_記事番号:T00056175
衛生福利部の調査によると、台湾市民の肥満率を県市別に見た場合、太った人が最も多いのは台東県で、最も少ないのは台北市という結果となった。
今回の調査は肥満度を示す指数、BMI(体格指数、体重を身長の2乗で割った数値)が「過体重」を示す24以上の人口の比率を調べたもので、「肥満県市」上位は▽台東県、過体重比率44.7%▽花蓮県、44.1%▽雲林県、42.9%──、「痩せ型県市」上位は▽台北市、34.3%▽嘉義市、35.5%▽台中市、36.1%──となった。
調査結果について台東県衛生局は、同県の肥満率が高い要因として、肉体労働者など貧困層の人口が多いため、健康的な飲食習慣に対する意識が低く、「満腹になること」を優先して糖分や脂肪分の多い食物を摂取しがちであること、公共交通機関が発達していないことから移動手段をバイクや車に頼ることが多く、運動不足に陥りがちであることを挙げた。
なお調査結果を全体的に見ると、都市部ほど過体重比率が低くなる傾向にあり、他の肥満県市にも同様の要因が当てはまりそうだ。
一方、台北市衛生局健康管理処の林莉茹処長は、「当市は外食人口比率が他県市と比べて低いわけではないが、健康に対する意識が比較的高く、野菜・果物類を多く取るなど体重管理に注意を向ける市民が多いことが肥満率の低さにつながっている」と分析した。また同市では「運動をする」と答えた市民の比率が80%近くに上り、台湾全土平均の73%を上回っていることも一因とみられる。
なお痩せ型県市で2位に入った嘉義市はかつて肥満県市の上位に名を連ねていたが、4年前から市を挙げてのダイエット活動に取り組んだ成果が表れた形で、台東県や花蓮県でも相次いで同様の試みが進められている。
ちなみにBMIは18.5〜24が「標準値」とされているが、家庭医学の専門家は「ダイエット=減量」ではないと指摘。「運動や正しい飲食方法を伴わなければ、脂肪はそのままで水分や筋肉だけが落ちる『隠れ肥満』状態となり、骨粗しょう症などの弊害が生じる」と警告している。
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