ニュース 金融 作成日:2015年3月31日_記事番号:T00056182
馬英九総統は30日、安全保障担当幹部による会合を開き、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーとして加わるための意向書を提出する方針を正式に決定した。しかし、正式決定に先立ち、馬政権は中国にAIIB参加意向を打診しており、「独断専行だ」との批判を呼んでいる。31日付自由時報などが伝えた。
馬政権が決定を急いだ背景には、AIIBの創設メンバーとなるには3月末までの参加表明が必要だったことがある。馬総統は政府としての正式決定を待たず、先ごろ中国・海南島で開かれた「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」に蕭万長前副総統を派遣し、中国の習近平国家主席にAIIBへの参加意向を伝えた。
しかし、馬総統は関係部門による検討や立法院での審議を経ずに、独断でAIIBへの参加を決めた格好で、30日の会合も結論ありきの「事後承認」といった色彩が強いものだった。
馬政権は31日にも行政院大陸委員会(陸委会)を通じ、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)にAIIB参加に向けた意向書を提出することにしている。参加名義については「中華台北」とする方針を固めているもようだ。
民進党の呉秉叡立法委員は「少数の人間による決定で、行政機関による勝手な振る舞いであり、その得失について市民に説明しておらず、議会による監督も受けていない」として、馬政権の決定を「密室政治」と批判した。
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