ニュース 政治 作成日:2015年4月1日_記事番号:T00056202
柯文哲台北市長が30日、中国の新華社、中央電視台(CCTV)などによる共同インタビューに応じ、「両岸(中台)交流は過去の合意や歴史を尊重すべきだ」と述べたところ、中国メディアは柯市長が中台による「1992年の共通認識(92共識)」を受け入れたとのトーンで報じた。これについて、柯市長は「都合のいいところだけを取り上げたものだ」として反発した。1日付中国時報が伝えた。
柯市長は1日、国台弁の「称賛する」との発言に対し、「特に感想はない」と述べた(1日=中央社)
92共識は台湾で、「中台が『一つの中国』の原則を堅持しつつ、各自異なる解釈を取ること(一中各表)を容認する」という内容で理解されており、これまで国民党政権が中台関係の大原則として堅持している。柯市長は昨年12月、「92共識は存在しない」と発言し、論議を呼んでいた。
柯市長は「92共識」と「一つの中国」に関する認識を問われたのに対し、「世界に中国が二つあると考えている人はおらず、『一つの中国』は問題ではない。重要なのは『一つの中国』の中身だ」と指摘。中台関係をめぐっては、既存の政治的基礎に基づき、「互いを知り、理解し、尊重し、協力すべきだ」と訴えた。
柯市長は「一つの中国」の中身については具体的に言及しなかったが、中国メディアは今回のインタビュー内容を一斉に伝え、柯市長が92共識を受け入れたとのトーンで報じた。
中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の范麗青報道官は「柯市長の表明は、台北市と上海市による都市交流にも有利だ」と述べ、両都市共催のフォーラムの継続開催を支持する立場を示唆した。
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