ニュース 電子 作成日:2008年2月20日_記事番号:T00005622
経済部技術処ITIS(産業技術知識サービス)計画の統計によると、フラットパネルディスプレイ(FPD)の総生産額が昨年は前年比37.6%増の1兆7,500億元(約6兆円)に達し、初めて韓国を抜いて世界首位に立った。工業技術研究院、産業経済・趨勢研究中心(IEK)では、今年もパネル大手の新世代ライン推進がけん引役となり、成長率20%以上を維持して2兆元を突破すると予測している。20日付工商時報などが報じた。
中小型パネルとOLEDが好調
ITISの統計によると、昨年のパネル産業の生産額は1兆2,849億元、このうち大型パネルが1兆870億元で42%の成長、中小型パネルは1,271億元で69.3%の成長となった。
IEKの葉錦清アナリストによると、昨年FPDの総生産額が高成長を見せた要因として、中小型パネル価格が大幅に上昇したため生産額が大きく伸びたこと、および有機発光ダイオード(OLED)パネルも生産額規模は小さいものの、46.8%と中小型パネルに次ぐ高成長率を記録したことを挙げた。
また、世界市場で初めて液晶テレビがブラウン管テレビの出荷を上回った第4四半期、台湾のFPD生産額は、需要の伸びと価格の安定によって、昨年前期比8.9%成長の約5,342億元となった。大型パネルの生産額は3,363億元と単期として過去最高を記録し、中小型パネルも携帯電話やデジカメなどコンシューマ向け電子製品のハイシーズン効果で伸び、さらにEee PCなどの新製品が需要を後押しして前期比32%増の453億元となった。
パネル次世代ラインがけん引
ITISでは、2008年は生産能力の伸びは限られるものの、価格下落は緩やかとなり、出荷台数も成長を続けるため、FPD全体の生産額は22.6%増の約2兆1,455億元、パネル産業では23.8%増の1兆5,913億元となるとみている。
さらに友達光電(AUO)や奇美電子(CMO)などの大手パネルメーカーが新世代生産ラインへの投資を加速させることも好材料だ。ライン規格は2月末までに決定されて生産設備の発注が行われるとみられ、昨年は業績が落ち込んでいたパネル設備メーカーも受注増を期待している。また、パネル部品の生産額は22%増の5,542億元が見込まれる。
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