ニュース 医薬 作成日:2015年4月7日_記事番号:T00056264
製薬業界で工業用炭酸マグネシウムが胃薬の原料として使用されていた事実が明らかになる中、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)は2日、製薬会社103社に対する検査を開始し、製薬会社2社が工業用炭酸マグネシウムを使用していたことが新たに明らかになった。3日付蘋果日報が伝えた。
新たに発覚したのは、強生化学製薬廠(ジョンソン・ケミカル・ファーマシューティカル・ワークス=JCP)の「爽保楽安(サポロA)胃腸薬」と衛達化学製薬の「楽胃如」カプセル。両社はPIC/S(医薬品査定協定および医薬品査察共同スキーム)、GMP(適正製造規範)の認証を受けている製薬会社だ。
これまでに問題となった胃薬のうち、強生の「爽保楽安」や人生製薬が受託生産していた胃薬「鄭杏泰胃達薬散」は工業用炭酸マグネシウムや炭酸カルシウムを「主成分」として使用していたため明らかに違法だが、それ以外のメーカーは工業用炭酸マグネシウムを賦形剤(錠剤などの固形製剤に成型、増量、希釈を目的に加えられる添加剤)として使用していたケースで、現行薬事法では品質規格に合致していれば違法とはならない。このため、専門家からは賦形剤に対する管理強化が必要との声が上がっている。
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