ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年4月8日_記事番号:T00056307
日本輸入車2位、スバルは7日、全シリーズで3万〜24万台湾元(約11万6,000〜93万円)の大幅値下げを発表した。値下げ幅は最大16%。台湾ホンダも同日発表したSUV(スポーツ用多目的車)の新型「CR−V」に6万7,000元の装備を追加しつつ、1万元値下げした。円安を武器に、比較的値ごろな小型車の強化で市場シェアを拡大するメルセデス・ベンツ、BMWに反撃する。8日付工商時報などが報じた。
スバルは、昨年3,800台売れた人気のSUV「フォレスター」を3万〜5万元値下げし99万元からに、スポーツカー「BRZ」は21万〜24万元値下げし128万元からとした。2014年モデルの在庫も同時に大幅値下げし、「BRZ」の値下げ幅は32万元と2割以上に上った。
台湾でスバル車を販売するのは07年設立の台湾意美汽車(モーター・イメージ)で、昨年の販売台数は5,625台と前年比43.6%増、トヨタ(レクサスを含む)に次ぐ日本輸入車2位、輸入車全体の6位に育て上げた。今年第1四半期の新車販売台数は1,500台以上と、前年同期比10%増えた。今年の年間目標は6,500台だ。
スバルの突然の大幅値下げに対し、各社は当面追随の予定はないとコメントした。
ホンダ、他車種の値下げ示唆
一方、値下げについて台湾ホンダは、消費者に注目するよう呼び掛けた。同社は新型「CR−V」の予約を昨年モデルの価格で受け付けていたが、顧客への感謝の意を示すとして1万元引き下げ、84万9,000元からとした。月間販売目標は1,000台、年間1万2,500台を掲げた。4月11日に発売する。
新型「CR−V」発表会には4月1日に就任した小林久夫董事長が登場した(ホンダリリースより)
台湾ホンダの第1四半期販売台数は6,939台で4位、前年同期比25.3%増だった。一方、メルセデス・ベンツは5,928台で19.5%増、BMWは4,605台で37.2%増と、欧州大手2社も高い伸びを誇る。過去2年、小型車強化で価格帯を150万〜200万元まで下げ、日本輸入や台湾生産の大型車の市場を奪っており、日本ブランドの相次ぐ値下げは反撃の意味合いが強い。
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