ニュース 社会 作成日:2015年4月10日_記事番号:T00056336
台湾陸軍航空特戦指揮部(航特部)第601旅団に所属する労乃成中校(中佐)が女性タレントら知人を基地内に招き、軍事機密に当たる攻撃用ヘリコプター「AH-64E」(通称アパッチ)の内部を見学させた事件が社会の注目を集める中、この女性がフェイスブック(FB)に掲載した写真で行っていた、アパッチの前で片足で立ち、敬礼姿勢を取るポーズがブームとなっている。
アパッチの前で片足敬礼ポーズをとる李さんを写した話題の写真(李さんFBより)
話題となっている女性タレント、李蒨蓉(ジャネット・リー)さんは香港生まれの36歳で、テレビ番組の司会や女優といったタレント業をこなす。2004年に貿易会社社長と結婚しており、2児の母親でもある。
そんな彼女は今回、アパッチの写真をアップロードしたり、撮影場所でFBの「チェックイン」機能を使用したことについて「軍事機密を流出した」との指摘を受けた当初、「そんなに大きな問題?」と語り、謝罪を拒否したことから強い批判を浴びた。
その後も李さんへの批判は強まるばかりだったが、彼女は依然、「自分の行為が特に不適切だったとは思わない」などと非を認めない態度を続けた。
しかし事件を受けて軍の関係者が相次いで処分を受け、自身も検察から出境禁止措置が取られる事態となって事の重大さに気付いたのか、彼女はようやくメディアの前で4度頭を下げ、真摯(しんし)に謝罪する態度を示した。
当初の空気を読めない態度が鼻についたらしく、ネット上には彼女を「アパッチ姉さん」と呼び、やゆするコメントが大量に書き込まれるようになった。今回の「片足敬礼ポーズ」も当初は彼女に対する当て付けの意味が強かったようだが、現在では一般市民の他、航空会社のキャビンアテンダントや政治家、果ては警察署のマスコットキャラクターまでまねをするなど一大ブームとなっている。
本来、最も批判されるべきは彼女に軍事機密を見せた軍関係者であるはずだが、ネット上の彼女への仕打ちを見るに、人間の怒りの程度というのは相手の「態度」に大きく左右されるようだ。
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