ニュース 社会 作成日:2015年4月13日_記事番号:T00056362
中華圏で絶大な人気を博し、日本でも活躍した歌手、故テレサ・テン(鄧麗君)さんの没後20周年を記念する切手セットを中華郵政が15日に発売する。同切手の発売情報が伝えられて以来、中華郵政には中台のテレサ・テンファンおよび切手コレクターからの問い合わせが相次いでおり、限定385万枚の奪い合いとなりそうだ。
テレサ・テン記念切手は完売後も追加発行しないため、欲しい人は早めの購入が必要だ(中華郵政リリースより)
中華郵政の簡良璘集郵処長によると、テレサ・テンさんの記念切手発売は約10年前から検討されており、企画採用の決定権を持つ交通部と行政院に毎年のように計画案を提出してきたという。
しかし台湾ではこれまで、人物の肖像を描いた記念切手は「国父」の孫文や蒋介石元総統など一部政治家や、中央研究院の胡適・元院長、大手出版社、商務印書館の王雲五董事長など教育の分野で功績のあった人物に限られており、芸能人が採用されたことは一度もなかった。
このため、「テレサ・テン切手」の発売計画も、芸能人の採用は前例がないことを理由に何度も提案が拒否されてきたが、今年、ついに認可を受けるに至った。これについて簡集郵処長は、ちょうど没後20周年に当たることから「機が熟したのだろう」と語っている。
なお芸能人切手としては他に、先ごろ引退を表明した台湾語歌謡の人気歌手、江蕙や若者に絶大な人気を誇る男性歌手、周杰倫(ジェイ・チョウ)の採用が提案されたが、いずれも芸能人であることや、存命中の人物は利害関係を疑われる可能性があることから認可が下りていない。
なおかつて台湾で発売される記念切手は1種につき800万枚ほど発行されていたそうだが、電子メールの普及によって現在では70万〜80万枚程度に減少しているという。そんな中「テレサ・テン切手」の385万枚は破格の規模と言え、人気の根強さをうかがわせる。
「芸能人切手」第1号となるテレサ・テン記念切手は5台湾元、9元、13元、15元切手の4枚1組で、全土の郵便局または中華郵政の通販サイト「中華郵政集郵電子商城」で購入可能だ。
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