ニュース 政治 作成日:2015年4月13日_記事番号:T00056366
民進党の蔡英文主席がこのほど、「現状維持」を中台関係の基本原則に掲げたことについて、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は10日、「両岸(中台)関係の平和を守る鍵は、両岸が1992年の共通認識(92共識)を堅持し、台湾独立に反対するという政治的基礎であり、大陸と台湾が一つの中国に属するということだ。これは両岸関係の錨(いかり)だ」とけん制した。13日付工商時報などが報じた。
蔡主席(中)は、国民党が両岸関係を「国共関係」として処理していることに多くの市民が不満を抱いていると指摘した(中央社)
台湾内でも蔡主席による今回の発言のあいまいさを指摘する向きがある。国家安全会議(国安会)の蘇起元秘書長は「蔡主席の主張は具体性を欠くもので、実質的な公約を掲げるべきだ。名称は重点ではなく、背後にある政策と誠意が鍵だ。たった一言で『開けごま』とはいかない」と批判した。
中台は「政府同士の関係」=蔡主席
一方、蔡主席は12日、新竹県内のイベント会場で記者団に対し、「両岸は政府と政府の関係であり、政党と政党の関係ではない」と述べ、中台関係の多くの議題が国民党と中国共産党の間でまず話し合われ、それを台湾住民に受け入れさせる手法は民主的で透明なやり方とは言えないと指摘した。
その上で、中台間の協定はまず、議会での審議に委ね、台湾住民の監督下で中国と交渉をすべきだとした。
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