液晶パネル大手、友達光電（ＡＵＯ）は、43インチのテレビ用パネル注力によるサイズの差別化など、製品構成の調整で収益向上を目指す考えだ。背景には、労働節（メーデー、５月１日）連休に向け中国の需要が盛り上がらず、32インチなどテレビ用パネルやＩＴ（情報技術）製品向けパネルの第２四半期価格が下落していることがある。13日付工商時報が報じた。
ＡＵＯは昨年末より第7.5世代工場で43インチパネルの量産を開始した。第１四半期の43インチパネル出荷量は、月10万〜20万枚規模に増加しており、第２四半期には同40万枚に達する見通しだ。一方、42インチ製品の供給量は同10万枚程度に縮小するとみられる。
同業大手の群創光電（イノラックス）は、メキシコ政府調達案件を落札したことから、第２四半期は23.6インチパネルの出荷枚数が500万枚を突破する見通しだ。
