ニュース 電子 作成日:2015年4月13日_記事番号:T00056384
13日付経済日報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が今年の設備投資額を130億米ドルに、従来予定していた120億米ドルから8.3%上方修正するもようだ。16日に開かれる業績説明会に注目が集まるが、同社は「設備投資を引き上げるかは董事会で決定した後に公表する」とコメントした。
サプライチェーンの観測によると、TSMCは最近、10ナノメートル製造プロセスの研究開発(R&D)および16ナノプロセスの生産能力拡充を加速させている。低コストの簡易版16ナノFinFET(FF、立体構造トランジスタ)プロセスについては、6月に深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)のプロセッサーの試験生産を開始する予定とみられる。
また7月に量産開始予定のアップグレード版「FinFETプラス」プロセスについては、アップルなど大口顧客からの受注に備え、年内に月産能力を5万枚、来年第1四半期に8万7,000枚、来年半ばには10万枚まで引き上げる計画とされる。
なお同社3月の売上高は前月比15.4%増、前年同月比44.7%増の722億6,900万台湾元(約2,780億円)、第1四半期通期では前期比0.2%減、前年同期比49.8%増の2,220億3,400万元と当初目標としていた2,210億〜2,240億元を達成した。ただ、主要顧客のクアルコムがサムスン電子からの受注を失ったことが20ナノプロセスの業績に影響し、過去最高の更新には至らなかった。
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