ニュース 金融 作成日:2015年4月14日_記事番号:T00056398
金融監督管理委員会(金管会)は13日、市中銀行の総経理を集めた業務連絡会議で、銀行が中国での貸付残高(短期貿易金融を含む)について、今年末までに少なくとも1.5%の貸倒準備金を積み立てることなどを申し合わせた。14日付工商時報が伝えた。
金管会の詹庭禎銀行局長によると、業界全体で貸倒準備金は100億台湾元(約380億円)を超える規模になる見通しだ。現在台湾の銀行による中国での貸付残高は1兆5,000億~1兆6,000億元、短期貿易金融は6,000億元とみられる。
また、銀行が短期貿易金融が中国に対する法定リスクエクスポージャー上限に含まれないことを利用し、実際の貿易を伴わない融資に利用されているとして、金管会が近く、短期貿易金融の実態調査を行うことになった。
このほか、中国の銀行との間の銀行間融資・預金については、期間3カ月以下の場合であっても、実際には満期後に延長され、期間が3カ月以上に及ぶものに関しては、全て法定リスクエクスポージャー上限に含めるとした。これまで期間3カ月以下の場合、法定エクスポージャーに20%を計上すればよかったが、期間3カ月以下の銀行間融資・預金の延長を繰り返し、法定リスクエクスポージャー上限への計上を逃れる手口が横行していた。
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