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甲状腺がん初の10位内に、「放射能が関係」との指摘も【表】


ニュース 社会 作成日:2015年4月15日_記事番号:T00056416

甲状腺がん初の10位内に、「放射能が関係」との指摘も【表】

 衛生福利部国民健康署が14日発表した2012年の台湾全土の新規がん患者数統計で、甲状腺がんが発生率ベースで9位と初めて10位圏内に入った。原子力工学の専門家からは、台湾の原子力発電所からの放射線漏えいや、放射能に汚染された日本の食品を摂取したことが関係している可能性があるとの指摘が出た。15日付蘋果日報が伝えた。

 新規がん患者数は前年比4.3%増の約9万6,694人で過去最高となった。部位別では大腸がん(1万4,695人)が7年連続で首位だった。甲状腺がんは前年と同じ9位だった。

 一方、発生率ベースでは乳がん、大腸がん、肝臓がんが上位だった。9位の甲状腺がんは人口10万人当たり9.9人が罹患(りかん)した計算だ。

 なお、台北市聯合医院内分泌・新陳代謝科の鄭筆聳医師は、「一般的に放射能被ばくから甲状腺がんの発症までには5~10年かかる。福島原発事故からは4年しかたっておらず、輸入食品と市民のがん発症は無関係ではないか」と話した。