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開発工銀が凱基銀に経営譲渡、工業銀行消滅へ


ニュース 金融 作成日:2015年4月15日_記事番号:T00056422

開発工銀が凱基銀に経営譲渡、工業銀行消滅へ

 金融監督管理委員会(金管会)は14日、中華開発工業銀行(開発工銀)が営業部門、資産、負債を凱基商業銀行に譲渡することに同意した。これにより、開発工銀は来年9月にも工業銀行の免許を返上する。

 これに先立ち、開発工銀の親会社、中華開発工業控股(開発金)は、万泰商業銀行(コスモスバンク)の全株式を取得し、同行の行名を凱基銀行に変更している。

 今回の譲渡は、開発金傘下の開発工銀と凱基銀を統合するもので、譲渡額は資産3,908億台湾元(約1兆5,000億円)と負債3,528億元の差額380億元となる。

 開発工銀は免許返上後、ベンチャー投資会社へと業態を転換する。

 台湾の銀行制度上、工業銀行は法人向け融資を専門的に行い、個人向けの融資や預金受け入れを行わない銀行を指す。既に台湾工業銀行(IBT)も商業銀行への転換が金管会に認められており、開発工銀の経営譲渡で工業銀行は全て消滅することになる。