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閑古鳥の「円環」、柯市長が撤去意向


ニュース 商業・サービス 作成日:2015年4月16日_記事番号:T00056453

閑古鳥の「円環」、柯市長が撤去意向

 台北市の下町、大稲埕地区でかつて屋台街として賑わったロータリー「円環」を馬英九元市長時代にガラス張りの建物に改装した「台北円環(旧称・建成円環)」の客足が低迷していることについて、柯文哲台北市長は15日、来年7月に外部への経営委託契約が期限切れを迎えた後、契約を延長せず、建物の撤去を視野に入れていく考えを表明した。16日付自由時報が伝えた。

 台北市政府は、現在の建物を撤去することの是非に加え、昔の円環の面影を復活させる案、現状のまま公共目的で使用する案などを含め、4~5月の市民との懇談会「公民コーヒー館」で意見を募る。

 建成円環は日本統治時代に完成し、戦後、屋台街として栄えたが、1990年代の2回の火災で客足が遠のいた。その後、馬元市長がガラス張りの建物の中に屋台街を収容する「建成円環美食館」として改築したが、歩きにくい内部構造だった上、「西陽が当たって暑い」といった反発が出て、結局は営業不振で閉鎖に追い込まれた。円環改築は馬元市長の代表的な「失政」として数えられている。

 現在は12年に聯広集団の余湘董事長らに委託する形で営業が再開されたが、経営は不振のままだ。