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RCA桃園工場公害事件、従業員らに5.6億元賠償判決


ニュース 社会 作成日:2015年4月20日_記事番号:T00056500

RCA桃園工場公害事件、従業員らに5.6億元賠償判決

 米家電メーカー、RCAの桃園工場で起きた有機溶剤による公害・健康被害事件で、台北地方法院は17日、RCAと当時の持ち株会社仏トムソン・コンシューマー・エレクトロニクスなどに対し、原告の元従業員とその相続人529人のうち445人に合計5億6,445万台湾元(約21億6,000万円)の損害賠償を行うよう命じる判決を下した。18日付中国時報が伝えた。


判決は遅過ぎ、賠償額が低過ぎるとの声も出た(17日=中央社)

 台湾の労働災害をめぐる訴訟案件としては、人数、賠償金額が過去最高で、訴訟期間も15年で最長だ。

 原告らはRCAによるトリクロロエチレンなど有機溶剤の不法投棄で土地や地下水が汚染され、従業員の多くががんを発症したなどとして、集団訴訟で27億元の賠償を求めていた。

 RCAは1970年代に台湾に工場を設置し、汚染発覚を受けて92年に工場を閉鎖した。RCAは86年にゼネラル・エレクトリック(GE)に買収され、さらに仏トムソンは88年にGEから同工場を取得した。工場閉鎖後、トムソンは土地を宏億建設に譲渡した。