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中国12インチ工場計画、TSMCが単独出資で検討


ニュース 電子 作成日:2015年4月20日_記事番号:T00056521

中国12インチ工場計画、TSMCが単独出資で検討

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の何麗梅財務長は、中国で12インチウエハー工場の設置を検討しており、単独出資の方向で考えていると明かした。経済部の現行規定では中国企業などとの合弁が条件となっており、同社は設置を決定すれば主管機関と交渉すると表明した。18日付蘋果日報などが報じた。


張董事長(右2)は、同社は顧客と競合しない原則だと話し、サムスン電子やインテルとの違いを強調した(18日=中央社)

 何財務長は、中国12インチ工場設置は長期的な経営判断であり、他社とどちらが早く設置するかを競うものでないと述べた。現在タイムスケジュールはなく、計画が具体化すれば必ず公表すると説明した。

 経済部投資審議委員会(投審会)の張銘斌執行秘書は、まだ申請がないので、仮定の問題には答えられないと述べた。

 ただ、鄧振中経済部長は先週、ロイター通信のインタビューに対し、もし中国で半導体工場を設置する需要があり、特定の条件を満たすならば、関連規定は調整可能だと語っている。

 台湾メーカーの中国12インチウエハー工場計画は、聯華電子(UMC)がアモイ市政府などと合弁で3月に着工した他、力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)も合肥市政府との合弁で建設すると伝えられている。

中科10ナノ工場、生産能力倍増へ

 張忠謀(モリス・チャン)TSMC董事長は18日、中部科学工業園区(中科)Fab15第5〜7期拡張工事について、18インチウエハー工場を6月に着工し、来年半ばに完成予定で、10ナノメートル製造プロセス導入を計画していると話した。投資額は5,000億台湾元(約1兆9,000億円)。生産能力が倍増する見通しだ。