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3月輸出受注1.3%増どまり、中国メーカーの現地調達で打撃【図】


ニュース その他分野 作成日:2015年4月21日_記事番号:T00056530

3月輸出受注1.3%増どまり、中国メーカーの現地調達で打撃【図】

 経済部統計処が20日発表した3月の輸出受注は384億3,000万米ドルで前年同月比1.3%増だった。4月はマイナス成長となる可能性が高い。林麗貞・統計処統計長は、中国で石油化学や液晶パネルなどのサプライチェーン構築が進み、台湾の脅威となっていると指摘した。21日付工商時報が報じた。

 地域別でみると、中国・香港向けは96億9,000万米ドルで前年同月比3.8%減だった一方、米国向けが99億1,000万米ドルで16.7%増と、昨年9月以来中国・香港向けを上回り最大の輸出受注先となっている。

 林統計長は、製品別でみると、情報通信技術(ICT)、電子、機械の3月の輸出受注が同月の過去最高だったと指摘した。国際ブランドのモバイル端末需要が続き、情報通信技術は106億米ドルで前年同月比12.9%増だった。電子は94億3,000万米ドルで1.5%増だった。ファウンドリー、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)、DRAMなどで特に欧米からの受注が多かった。機械は20億6,000万米ドルで9.8%増と14カ月連続のプラス成長だった。欧米の需要が増えたほか、中国から工作機械の大口受注があったこと、台湾メーカーの東南アジア諸国連合(ASEAN)での生産能力拡大が主因だ。一方、原油価格の低迷を受け、プラスチック・ゴムは19億3,000万米ドルで9.1%減、化学品は17億9,000万米ドルで9%減だった。

 第1四半期の輸出受注は1,037億6,000万米ドルで同期の過去最高だったが、前年同期比2.5%増と伸び幅は2013年第4四半期以降で最も低かった。