ニュース 電子 作成日:2015年4月22日_記事番号:T00056573
中国の液晶パネル最大手、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)は21日、300億人民元(約5,800億円)を投じ、福建省福州市に同社4基目となる第8.5世代工場を建設すると発表した。BOEは生産能力が大幅に拡大する見通しで、台湾大手の友達光電(AUO)と群創光電(イノラックス)は価格競争を回避するため、中国メーカーとの差別化をさらに進める必要があると指摘されている。22日付工商時報が報じた。
BOEの福州8.5世代工場は今年9月末に着工、2017年6月末までに稼動予定。月産能力はガラス基板(2,200×2,500ミリメートル)にして12万枚を想定しており、主に55インチ以下のパネルと関連モジュールを生産する。
なお中国のパネルメーカーは近年、大規模な資金を投じて生産能力拡充を進めており、8.5世代工場はBOEが3基、深圳市華星光電技術(CSOT)が2基、南京中電熊猫液晶顕示科技が1基を設置している。
こうした中、市場調査会社、ディスプレイサーチは、今年世界の大型パネル市場において中国メーカーがシェアを16.3%に拡大し、AUOとイノラックスの合計シェアは30.3%に低下すると予測している。
AUOやイノラックスは現在、中国メーカーが保有していない6世代、7.5世代工場で効率的に生産することのできるサイズの製品に注力することや、超高解像度4K2Kパネル、色飽和度の高いパネルなど技術障壁を高めることで中国メーカーとの差別化を図り、過度な価格競争に陥ることを回避している。
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