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遠東航空、復興航空株などを放出


ニュース 運輸 作成日:2008年2月22日_記事番号:T00005659

遠東航空、復興航空株などを放出

 
 遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)は21日、当面の資金需要をまかなうため、復興航空(トランスアジア・エアウェーズ)とケータリング業者の高雄空厨に対する持ち株を売却することを取締役会で決議した。売却収入は2億4,000万台湾元(約8億2,000万円)を見込む。22日付経済日報が伝えた。

 遠東航空が処分する復興航空株は6%とされ、売却収入は1億7,400万元を見込むが、処分損失6億5,400万元計上する。高雄空厨の株式売却収入は6,776万元で、帳簿上は2,800万元の売却益を見込む。

 一方、交通部民用航空局の張国政局長は21日、遠東航空が複数の投資家に増資引き受けを依頼しており、前向きな回答を得ていると指摘した上で、資金が調達できれば、財務危機は解決されるとの見方を示した。

 遠東航空は、中華航空(チャイナエアライン)の役員引き揚げに伴う董事2人の改選を4月11日の株主総会で行う。

 株式放出による資金が一部入ったことを受け、遠東航空は国際航空運送協会(IATA)の航空運賃決済機関(ICH)に対する260万米ドルの未払い金を支払った。採算性が高い韓国・済州島への国際線の、正常な運航を続けることが狙いだ。

 21日の取締役会は、遠東航空の財務危機が表面化して以降、初めて招集された。しかし、大株主の遠東集団は取締役会を欠席した。