ニュース 商業・サービス 作成日:2015年4月23日_記事番号:T00056591
紅茶飲料スタンドチェーンの「英国藍(イングランド・ストーナウェー)」が原料としている茶葉から残留農薬が検出されたことを受けて、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA、食薬署)の姜郁美署長は22日、全土の飲料スタンドに対する調査を実施すると表明した。1カ月以内に調査結果を発表する予定だ。23日付工商時報などが報じた。
陳氏は、英国藍にこれまで10年、力を注いできたと涙ながらに訴えた(22日=中央社)
食薬署は同日、英国藍が洲界貿易(台北市)および大統茶荘(台中市)から調達した▽アールグレイティー▽セイロンティー▽ダージリンティー▽アッサムティー▽烏龍茶▽翡翠緑茶──の茶葉から基準値の2〜5倍に相当する殺虫剤「フィプロニル」が検出されたと発表した。さらに台南市政府衛生局など各地方自治体は洲界貿易および大統茶荘の調達先を捜査し、計1万8,000キログラムの茶葉を差し押さえた。
食薬署は、検出されたフィプロニルは微量のため、大量に飲用しなければ健康に害が及ぶことはないとしているが、関連業者は食品安全衛生管理法違反で処分を受ける見通しだ。
大統茶荘は、英国藍に供給していた茶葉は台湾産およびベトナム産と証言した。ベトナム産の茶葉については今年2月以降、輸入時の抜き取り検査で基準を上回る残留農薬が相次いで検出され、食薬署は3月から抽出率を100%に引き上げていた。英国藍の問題発覚により、検査をくぐり抜けた茶葉があったことが発覚した形だ。
一方、英国藍の責任者、陳玉恵氏は22日、加盟店および消費者に対し謝罪声明を発表した。現在営業を停止している全土96店舗については商品の安全が確認された後、販売を再開すると表明。加盟店などに対する賠償問題については現在、内部で検討中だと説明した。
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