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古雷半島の石化基地計画、中国発改委が前向き評価


ニュース 石油・化学 作成日:2015年4月23日_記事番号:T00056597

古雷半島の石化基地計画、中国発改委が前向き評価

 中国国家発展改革委員会は22日、福建省発展改革委員会が示した同省漳州市古雷半島での石油化学コンビナート開発計画を前向きに評価する回答文書を送ったことを明らかにした。23日付経済日報が報じた。

 回答文書は古雷石化コンビナートについて、輸入原油、コンデンセート、ナフサなどを利用した一体化産業チェーンを構築し、製油を中心にエチレン、芳香族炭化水素、化学新素材、専用化学品などハイエンドの石油化学製品を重点的に開発するなどとした。

 回答文書にはコンビナートを段階的に開発していく方向性が示されており、台湾聚合化学品(USI)、和桐化学など台湾の石油化学大手7社と中国石油化工集団(シノペック)などの共同出資によるエチレンプラント計画にも弾みがつきそうだ。

 コンビナートの総面積は50.9平方キロメートル(うち陸地34.6平方キロメートル、海域16.3平方キロメートル)で「1回廊、3地区」に分けて整備が進められる。1回廊とはコンビナート西側に設置される物流ルートを指し、3地区は石油化学産業区、港湾・物流倉庫区、公共備蓄タンク区から成る。

 環境保護面では、生態環境と安全保護に配慮した緩衝地帯を十分に設け、コンビナート内は閉鎖地域とし、石油化学産業と無関係の企業の進出や住民の定住を認めないとした。