ニュース 政治 作成日:2015年4月30日_記事番号:T00056713
馬英九総統は29日、来年の総統選挙に出馬する民進党の蔡英文主席が、中台関係の基本原則として「現状維持」を掲げていることに対し、「『現状』とは何を指すのか。どうやって現状を維持するのか」と述べ、蔡主席に明確な説明を求めた。30日付聯合報が報じた。
馬総統は「92共識は片思いではなく両思いなのだ」と訴えた(29日=中央社)
馬総統は「1992年の共通認識(92共識)」が中台関係の鍵であると改めて指摘。中台間で最も敏感な「一つの中国問題」において双方が共に受け入れ可能な政治的基礎を見出したことが、台湾にとって最大の意義だと強調した。その上で蔡主席に対し、「『現状』とは、中華民国憲法の枠組みの下での、統一せず、独立せず、武力行使をせずの現状と、92共識の下での両岸(中台)の平和的発展のことではないのか。この現状をどのように維持するというのか」と疑問を投げ掛けた。
これに対し蔡主席は、「現状維持とは台湾海峡の平和と両岸の安定的発展を維持することだ」と説明した上で、その手法については、「台湾人の最大の共通認識を追求し、問題は実務的に一つ一つ解決し、外部および関係方面と最良のコミュニケーションを保つことだ。そうしてこそ立場の違いを縮められ安定を保てる」と述べ、対話の拡大が重要だと訴えた。
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