ニュース 社会 作成日:2015年5月6日_記事番号:T00056790
ここ台湾でも「女性は自動車の運転が苦手」という認識が一般的だが、交通部が先ごろ発表した男女別の交通機関利用状況に関する2012年統計によると、男性ドライバーの事故経験者比率が10.2%だったのに対し、女性ドライバーは13.3%と3.1ポイント上回り、通説が数字で裏付けられた。
同統計によると、台湾における自動車運転免許保有者は男性が723万人、女性が530万人で、実際に自家用車を使用している人数では男性が女性の2.3倍となっているが、事故経験者(警察に通報されなかった軽微なものを含む)比率は女性が男性を若干上回った。
これについて同統計では「女性の運転習慣および先天的な特質に関係があると思われ、女性は運転時に緊張しやすいことから、軽微な接触事故などを起こす比率が高い」などと分析。これを基に公路総局は「今後、男女の特性に基づく教育を強化していく」との方針を示した。
また新北市政府警察局でも、「女性ドライバーの事故は、前方不注意、不十分な車間距離、優先順位規則の無視、信号無視、速度違反によるものが多く、突発的な状況に対する判断力が比較的鈍く、慌てやすいことが原因」との見方を示している。
ただ警察統計によると、12年の事故発生件数7万7,849件のうち、男性ドライバーによるものが約7割を占め、さらに死亡事故(被害者が事故発生から24時間以内に死亡)は男性が384件、女性が85件と圧倒的に男性が多かった。
また、ある自動車学校のベテラン教官は「男性と女性の運転技術に差はない。女性の事故経験者比率が高いのは男性の方が運転する機会が多いためと考えられる」と語っており、単純に日ごろから車に乗り慣れていない女性ドライバーの比率が高いというだけの可能性もありそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722